コンセントの位置もスペース別にチェックする

新しい住まいで暮らし始めて「何か不便」と感じることはありませんか？それはコンセントの位置です。日本ではこの「コンセント」という呼称が定着していますが、正しくは「配線用差し込み接続器」のことです。でも、長くて面倒なので定着している「コンセント」で話を進めていきます。例えばリビングだと窓の下方、床近くにあったりしますが、全体的に数が足りなかったり、「ここにもあれば…」と思うケースもあるでしょう。そこでモデルハウス見学では意外と見逃しがちな、コンセントの数や位置についても考えてみましょう。

室内に必要なコンセントの数と場所

使いにくいコンセントの場所も結構あります

リビングにも当然コンセントはありますが、場所と数の問題がありますね。例えばここに好みのインテリアを置くと、コンセントが隠れて使えない。またはコーナーにフロアスタンドを置きたいけれど、コンセントが無い！などというケースもあるでしょう。適材適所、ちょうど良い場所に、使う数だけあればいいのですが、暮らしていくうちに不便なところも出てきます。ここで困った人の声をあげてみましょう

・玄関にコンセントが無い。
・家具を置く位置に困ってしまう。
・スタンドライトのコードが隠せない。
・テレビ回りのコンセントが足りない。
・ゲーム機などの配線がまとまらない。
・エアコンをあとから設置したけれど、
　コンセントは下。配線コードが長い。

使いやすい数はリビングなら7～8カ所にあれば不便は無いと思いますが、数と一緒にどこに配置されているかが大切です。テレビ回りではテレビの他にBDプレイヤーやゲーム機なども使うでしょう。

そして、忘れてはいけないのが、エアコンです。北海道でも今は夏も暑く、エアコンを設置する家が増えています。このエアコンも最初から考えて、設置できる位置近くにコンセントがあるか確認しましょう。さらに扇風機や空気清浄機でも同様です。こう考えていくと、コンセントの位置、家具や設備との関係は難しい部分でもありますね。でも、そんな配線をコンパクトにまとめて、スッキリとした家を目指していきましょう。

玄関にコンセントがなく、掃除機が届かない状況になることも

キッチンこそコンセントは多く必要

キッチンは家電を多く置く場所なので、当然、コンセントの数も多く欲しいところです。ここで問題となるのは、手持ちの食器棚などを新居でも使うときです。コンセントの位置が隠れて使えない、または半分しか使えないなど、問題は多く出てきそうです。さらに炊飯器やオーブントースター、ジューサーなどの家電の置き場所にコンセントが無いというコトもありそう。モデルハウスを購入したい、そして手持ちの家具を使いたいというときには、こういう問題が出てくるかもしれません。手持ちの家具をそのまま使いたいときは、サイズと形状を踏まえて、コンセントの位置もしっかりと見学しておきましょう。

一方、造作の食器棚の時は、コンセントの位置がどこにあるのかチェックしてください。家電を置く位置にちゃんとコンセントがあるか、そして数は足りるのか。そしてキッチンも当然掃除をしますので、キッチンスペースにもコンセントがあるのか確認しておきましょう。キッチンの作業台にもコンセントがあれば、ジューサーなども使いやすいでしょう。

キッチンは家電が多いのでコンセントがたくさんほしい！

ユーティリティも多くのコンセントが欲しい場所

ここでは洗濯機の他に掃除用のコンセント、洗面化粧台にもコンセントが付いているでしょう。洗面化粧台では明かり用、そしてドライヤーなども使うので、複数必要です。これは設備そのものに設置されていると思いますが、この洗面化粧台をつなぐコンセントも必要になります。洗濯機用、洗面化粧台用、そして掃除用。最低限これだけは無いと困ります。またその位置もどこにあるのか必ず確認してください。

掃除を考えるとホールやトイレにも必要です

掃除をすることを考えると、コンセントはホールやトイレにも必要です。こうなると、家中コンセントというイメージになるかもしれませんが、無くて困るモノではなく、あとから設置するのが難しいので、できるだけ最初にチェックしておくことです。

トイレにもコンセントを設置しているので、掃除はラクラク

玄関やガレージにもコンセントがあるかチェック

玄関も掃除機をかけて掃除をしますので、コンセントが無いと不便です。ここは必ず必要になりますので、モデルハウス等ではしっかり確認しておきましょう。また、ガレージがビルトインされているときも、ここにコンセントがあると便利です。車の掃除などをしたいとき、またトラブル時にもここにコンセントがあれば、電気ストーブなどが使えますよね。つい見逃しがちになりますが、ガレージも忘れないようにしましょう。

パソコン回りはスッキリとまとまっていますか

自宅でのリモートワークにもコンセントが必要

今はリモートワークなど自宅で仕事をする機会も増え、書斎や仕事用のスペースが必要になっています。ここでもモニターやプリンター、スキャナー、インターネット回線用などコンセントが実に多く必要になります。ノートパソコンも複数あれば、その分コンセントも必要になるでしょう。さらにデスクにスタンドライトなどをセットすると、またコンセントが必要に。ここではコンセントを多く設置するのが無理な場合は、電源タップなどを利用してすっきりとまとめましょう。またその仕事スペースにも、パソコン一式用の他に壁にコンセントが付いていると掃除もしやすくなりますので、ここもチェックです。

パソコン回り、こんなことにならないように

各居室にも、もちろんコンセントが大切です

寝室には3～4カ所、ウォークインクロゼット内にもひとつ欲しい

寝室の場合は掃除の他にもスタンドライトやパウダーコーナーを作ってドライヤーなどを使うかもしれません。そこを含めて考えてみましょう。さらにウォークインクロゼットがある場合は、ここにもコンセントがあるか確認してください。衣類を掛けたり、雑貨などを出し入れするスペースなので、やはりお掃除は欠かせません。掃除機をかけることができるかどうかチェックしておきましょう。

子ども部屋でも3～4カ所のコンセントが必要かもしれません

子ども部屋にあるもの、学習机のライト用のコンセント、そして掃除用のコンセントは必須でしょう。またタブレットなどを使ってオンライン学習などをする場合は、充電器用のコンセントがあればよいですね。そしてもうひとつ、クロゼット内。ここにもあれば、お掃除もしやすくなります。

その他2階ホールやフリースペースにもコンセントを付けましょう

何気なく通る、歩くホールですが、ここも掃除は必要になりますので、掃除機用のコンセントを付けておきましょう。フリースペースも同様です。カウンターやデスクを置けば、書斎代わりにしたり、趣味の場所にもなります。洗濯物を干す場所にしても良いでしょう。ここも掃除をすることになりますので、コンセントが大事なものとなります。

コンセントのデザイン性も考えたい

最後にコンセントのデザインですが、今はカラーも豊富にラインナップされているため、白じゃなくても、室内の雰囲気に合った物を選べます。例えばレトロな印象のコンセントプレートもあるので、ここでもステキなアクセントを作れます。後で後悔する方もいますので、「コンセントも家の彩りのひとつ」だと考えて、まずはどんな種類のプレートがあるのか調べておくと良いでしょう。

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