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子どもがいるときの安全な家

子どもがいるときの安全な家

家づくりを考えるとき、ついキッチンと水回りスペースの機能性や収納スペース、室内の広さ、吹き抜け、デザインなどに目を奪われると思います。でも、子どもがいるファミリーの場合はそこにプラスして、「子どもにとっての安全性」もチェックポイントに入れておきましょう。特に目を離せない小さな子どもの場合は、家の中でケガをすることもあるでしょう。子どもの危険なシーンは「転倒」、「挟む」、「ぶつける」、「誤飲」です。ここではそうした危険から守るにはどうしたらよいのか考えていきましょう。

家の中も安全?ハイハイや歩き出した頃は段差で転倒

ヨチヨチ歩きをしだしたら目は離せません

子どもが家の中で転ぶときは、大体段差のある家です。例えばリビングと洋室、和室など2~3cmの段差があると、そこにつまずいて転ぶことが多くあります。これは大人でもありがちかもしれません。ほんの少しの段差は、案外危ないところといえるでしょう。子どもがハイハイの時代はそんな段差でも物ともせず突進するかもしれませんが、歩き出した頃はちょっと目が離せませんね。「できるだけ壁を掴んでこっちの部屋に行こうね」と、家族が教えてもよいでしょう。少しの段差にも気を配って、モデルハウスなどでも確認してください。


ハイハイや歩くようになるとママは目が離せませんね

ハイハイや歩くようになるとママは目が離せませんね

フラットな家ではつまずきは減りますが、滑ることも

どこのスペースでも段差のないフルフラットな住まいでは、こうしたつまずき、転倒などを防ぐことができるでしょう。でもフロアを磨きすぎて、滑ることもあります。北海道の住まいは冬でも暖かいし、床暖房などの設備もしっかりと用意されています。赤ちゃんの場合はできれば年中素足で過ごせば、滑る転倒は減ることでしょう。

段差があるなら思い切りある方がイイ

ちょっとした段差はつまずくけれど、大人が座れるような小上がりの空間だと、むしろ転倒などは減るかもしれません。高いから子どもも慎重になるはずです。また届かないこともありますので、段差を付けるなら思い切りあった方が安全といえるでしょう。

勝手にドアや扉を開けて指を挟める

扉の開閉が好きな子ども

子どもは何でも開くことが好きです。扉が届くところにあると開きます。ちゃんと家族の使い方を見ているので、マネして自分も使おうとします。そこで突然扉が開いて顔にぶつけたり、引き戸の場合は指を挟めたりすることもあるでしょう。子どもの動きを察して、「ここは危ないからね」と言い聞かせながら、子どもが勝手に開けないように工夫をしておきましょう。これも見学の段階でポイントにしておきたい部分です。


そーっと何かを見ていますね、どこへ行きたいのかな

そーっと何かを見ていますね、どこへ行きたいのかな

キッチン収納の開け閉めにも注意を

キッチンなど特に収納スペースが下にもありますので、ここを開くと中のモノを全部取り出したり、口に入れたりする危険性もあります。またお料理中はつい目を離しがちになりますので、この時間帯も気を付けましょう。できれば、キッチンには行けないようなストッパーなどを付けておくと便利です。

ショッピング袋などはあちこちに置かないこと

買い物してきたショッピング袋やエコバッグもそのへんに置いたりしないようにしましょう。あっという間に手を突っ込んで、食材などを出してしまいます。また、口に入れてしまうこともありますので、必ずキッチンの作業スペースなどに置くようにしましょう。誤飲などの危険性も常に頭に入れておいてください。


壁の隅や建具、おもちゃに頭をぶつける

壁の角はできるだけ丸くしましょう

ハイハイをしだしたり、歩きだしたら家を探検するかのように家中あちこちにいきます。この時はまだ「危険性」というものが分かっていませんので、転んだところが壁の角だと、ケガをすることもあります。ちょっと怖いですよね。そこで赤ちゃんや小さな子どものいるファミリーはプランニングの段階で、壁の角に丸みを持たせておきましょう。「丸みって?」と思う方は野菜の面取りを頭に浮かべてください。細かな部分ですが、丸みを持たせることで住まいの安全性は高まります。モデルハウスでも壁の角をじっくりチェックしてみましょう。建具とはドアや収納扉などですが、転んだときに取手にぶつかるかもしれません。取手の位置もヨチヨチ世代では届かないところに設置しておきましょう。

おもちゃで遊んでいて、つい流血

今では子供用のおもちゃも豪華になって、室内用のジャングルジムやブランコ、乗り物など大型のおもちゃもたくさんあります。遊びに夢中になるのはいいけれど、ついジャングルジムから落ちたり、乗り物で壁にぶつかったり、事故も無いとはいえないでしょう。こういう大型おもちゃを設置する場合は、ある程度の年齢になってから。そして広いスペースのある住まいで遊ばせましょう。お友達が来ても注意ができるように、安全面を考えて遊ぶようにしてください。


室内用のジャングルジム。落ちないように

室内用のジャングルジム。落ちないように

室内での転落事故にも気を付けましょう

浴槽は必ず水を抜く

浴槽へ転落、階段から転落、窓やベランダ、デッキから転落。どれもケガに繋がる事故と言えます。例えば浴室の場合はお風呂タイムが終わったら、必ず浴槽の水を抜き、仮に転落してもおぼれないように注意してください。

階段も危険!行けないようにストッパーで対策を

また階段にもキッチンのようなストッパーを付けておきましょう。子どもは頭がまだ大きく重心が後ろに行きやすくなるため、階段なども上っているつもりで後ろへ転落してしまうことがあります。または膝や足を踏み外すこともあるでしょう。階段がある住まいの場合は、とにかくまずはいけないように工夫をすることです。


どこまで行くの?大丈夫?

どこまで行くの?大丈夫?

窓やベランダからの転落といつのまにか外へ

子どもは実に賢く、大人の動作はすべて見ています。ある程度の年齢になればベランダのカギや玄関ドアも簡単に開けてしまう子がいます。ここで気付かないと、ベランダに出て転落したり、窓も吐き出し窓なら簡単に外へ行けます。特に暑い夏などは窓も開放しがちですが、子どもがいるときは外に出てしまわないか注意しましょう。さらにアクティブな子どもだと玄関ドアも開けて外に出てしまいますので、子どもが届かないカギの位置を考えましょう。

ペットがいる住まいも考えましょう

ペットがいる場合はエサの置き場所などにも気を付けましょう。赤ちゃんは喜んで口に入れてしまいます。また排便したものや砂なども室内にころがっていないように、掃除に気を配ってください。できれば赤ちゃんや子どもが主に活動するスペースとペットは離れたところにいるのがベターですが、ペットもかわいい家族。一緒に遊んだり、楽しみたいというときは誤飲に気を付けて、またペットも清潔にして一緒に仲良く暮らしましょう。

子どもがいるときの間取りプラン

機能的で安全、目の行き届く間取りにしましょう

例えばキッチンにママがいても、階段や他の空間で子どもの様子が分かりやすい。こんな住まいだと子育てもしやすくなるでしょう。若いファミリーの場合は子どものことも想定しながら検討してください。例えば対面式のキッチンでリビングから子どもの動線を追っていけるような間取りにすると、暮らしやすい住まいになります。
そうすることで、子どもの行動が分かりやすく、危険を察知したら子供のところへ素早く行くことができるので安心です。

子どもが小さなときは主に1階が大切

子どもが小さなときは2階に子供部屋を用意していても、使うまでまだまだ年月がかかります。まずは1階の暮らしが充実できるように。そして機能的で安全に。これらをポイントに家族全員安全で楽しく暮らせる家を検討しましょう。


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