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住まいの動線は便利か、必ず確認しましょう

住まいの動線は便利か、必ず確認しましょう

モデルハウスを見学に行って、その雰囲気、デザイン、内装、日当たりなどは必ず確認すると思います。でもそこにもうひとつプラスして、実際に自分たちの家族が暮らしてみることを想定しながら、室内を歩いてみましょう。そのメーカーや工務店によって暮らしのアイデアや提案はさまざまです。でもモデルハウスの購入を考えて見学するときは、すべて気に入るケースはあまり無いかもしれません。「せめてここにドアがあって行き来ができれば…」。など、他は満足しているのに、ちょっと残念な部分があればまたモチベーションも下がってしまうでしょう。でも、複数のモデルハウスを見学していけば、気分は変わります。そのモデルハウスの良かった部分、特徴などを必ず分かりやすくメモしてください。毎日過ごす家になりますので、ここでは室内装飾より「暮らしやすさ」「機能的な動線」が大切なポイントになります。そして購入決めるときは、希望や要望と上手に折り合いを付けて、念願のマイホームを実現しましょう。

動線のチェックはアプローチからスタートします

「動線」は外から始まっています

この「動線」を考えるときは、室内だけではなく、まず玄関までのアプローチから考えてみましょう。例えば外から帰ってきました、両手に荷物があります。重いです。そして子どもの手もつながないといけないママ。このような家族の場合、玄関までの距離が長いと疲れも倍増、この距離は短い方がラクですよね。こうした家族のときはまず玄関へ入りやすいことをポイントにしておきましょう。また、豪雪地帯でも、「大きな石を並べてステキなアプローチを作りました♪」と魅力的な部分があっても、雪で埋まってしまえばただの雪山になり、除雪が大変になるだけです。家族構成、ライフスタイル、エリアや気候によっては、いくらおしゃれでも余計なモノになりがちなのが、玄関までのアプローチや玄関回りの飾りなのです。このように、小さい子どもがいる家族、雪の多い空知地方や旭川エリアの場合は、道路から玄関までの距離は短いほうが便利でしょう。

玄関からの動線は2方向に行ける回遊式が便利

実際に歩いて動線を確認する

間取図を事前に持っていれば動線チェックもできると思いますが、実際に見学して歩いてみることで、印象も変わるかもしれません。玄関までの距離の次は、玄関からどこへ行けるかを見てみましょう。一般的なのは玄関ホールそしてリビング、ダイニング、キッチンなどですが、ここで玄関ホールから2方向に行けるようにしておき、片方は洗面所、脱衣室、などにしてそこからもキッチンへ行ける「回遊式」の動線だと、非常に便利です。外から帰ってきてもリビングを通ることなく、キッチンへ行けるのはママにとって動きやすい便利な動線。そしてお客様がいる場合でも、家族は洗面室側から家に出入りできるため、ゆったりとした暮らしが叶うでしょう。この玄関ホールからの動線は、その住まいの一番大きな見どころ、ポイントになるかもしれません。

衛生面もうがい手洗いがしやすいかチェック

特に現在は衛生面でも気を遣わなければいけないため、キッチンからも玄関からも利用しやすい洗面化粧台や手洗いコーナーの位置も大切です。特に子どもがいる場合は、学校から帰ってきたらまず手を洗い、うがいをします。そんな習慣も身につきやすいような住まいの動線になっているかも考えましょう。


キッチンから他の水回りスペースに行きやすいか

キッチンの作業中に洗濯やバスルーム、ユーティリティの掃除や片付けもしやすいか。これもとても大切な部分です。今は共働きが多く、両親とも忙しく家事も分担したり交代しながらする家庭も増えてきています。とにかく水回りスペースは毎日ほとんど行き来する場所なので、機能的で動きやすいかどうか必ず確認しておきましょう。そして間取図ではあまり分からなかった設備の位置やリネン庫の位置と大きさまども確認して、料理の合間に他の仕事がしやすい動線になっているかチェックしましょう。

アイランドキッチンでも動きはさらに軽快に

キッチン~ユーティリティへの動線も大事ですが、アイランドキッチンだとさらに動きやすい間取りとなります。アイランドキッチンとはキッチンの左右から行き来ができる、空間の中央に配置したキッチンのことです。キッチンの片方が壁の場合より、当然動線が便利になりますので、アイランドキッチンだと「もっと嬉しいかも」というイメージになるでしょう。ただし、アイランドキッチンにするにはそれなりの広さが必要だったり、キッチンの値段自体もちょっと高いかもしれません。これは頭に入れておいてください。


アイランドキッチンで便利な動線を実現

アイランドキッチンで便利な動線を実現

キッチンからはダイニングに近いのがベスト

お料理をしてテーブルに運ぶまで、当然近い方が良いですよね。またはキッチン前面にカウンターがあると、朝食などはそこで食べてお皿はそのままキッチンに置けば、後片付けもしやすくなります。ちょっとした工夫が暮らし良さを左右するので、こんなカウンタープランもひとつのアイデアといえるでしょう。

家族一緒に仲良く暮らすリビング階段

家族が2階に行くのが分かるリビング階段。子どもがいる家庭ではやはりホール階段よりリビング階段の方が安心でしょう。そして1、2階の上り下りも、玄関ホールにある階段よりは動線が短くてすみます。そして冬の温度が低い北海道の場合は、玄関ホールまで行って2階に行くのは面倒かもしれません。機能的に便利に暮らしたいというときは、やはりリビング階段にしたほうが2階に行きやすいと思います。


雪の多いエリアでは外回りや玄関の位置も考えましょう

雪の多いエリアでは外回りや玄関の位置も考えましょう

中2階~2階はフリーランスに動きたい

中2階または2階にフリースペースがある場合は、自由に動ける空間にしておきましょう。家族の趣味や好きなことができる場所、子どもたちの遊び場所などです。天気の良い日は洗濯物を干したり、こうした自由に使えるプラスワンの空間があれば、暮らしもより快適になります。さらに造作収納や書籍棚などをプランしても良いかもしれません。趣味のモノや子どものおもちゃなどをきっちり収納できる場所があれば、家の中がすっきりとして動きやすくもなります。また、2階の広いホールを家族全員のウォークスルーのクロゼットにしている住まいがあります。これも機能性をアップするひとつの提案といえますので、参考にしてください。

印象に残った部分、プランはメモに書いておくこと

こうしてモデルハウス全体を見学して、夫婦それぞれ、子どもたちの気に入った部分があると思います。そういうところは必ずメモ書きをしておきましょう。
間取図の上から書いて見づらい場合はノートでもスケッチブックでもOKです。モデルハウス名、住所、メーカー名、見学日、そして販売モデルハウスの場合は価格を書いて、良かった点をまとめておきます。これを繰り返すことで、かなりの情報が集まり、自分たちにとってどの住まいが一番適しているのか考えることができます。それぞれのモデルハウスの特徴を踏まえて、比較検討してみましょう。


家族で好きな部分を書き出しましょう

家族で好きな部分を書き出しましょう

気になるモデルハウスは何度でもチェックする

この動線についてもですが、モデルハウスを見学するというこの貴重な機会は、ただ眺めるのではなく、チェックするところはチェックして、比較する材料、情報収集と考えて見学に歩いてください。そして「これ!」と決めたモデルハウスがある場合は、できれば何度も見学して再度細かく確認してください。そこで印象が変わらず、気持ちが同じときは、きっとそこはあなたのマイホームになるでしょう。


動線メモを作ってみましょう

動線メモを作ってみましょう

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