モデルハウス見学関係
2021.04.02
外観はどんなスタイルが好き?
総合展示場やモデルハウスを見て、「こんな家を建てたい!」と思うことはありませんか。また、街並みを歩いていて、「こんな家がいいな」と眺めたり、ついつい用もないのに家の外観だけを何棟も見てしまったり。家づくりを考えているときは、あちこちの住まいに目が行くことでしょう。でもそれはとても貴重な情報になります。外観デザインは住まいの「顔」にもなりますので、できるだけ好きなスタイルにしたいもの。そこでまず、インスタグラムやさまざまなサイトで外観デザインを見て、どんなスタイルが自分たちの好みなのか、明確にしておきましょう。
「でも、あまり家のことはわからない」という方は、とにかく数を見て、「あ、この家が好きかも」という画像等はどんどん収集して、ノートでも作っておきましょう。ただ見ているだけでは忘れがちになるので、チェックノートやファイリングをすることが大切です。「でも、外観デザインといっても、何を見たらいいのかあまり分からない」という方は、まず屋根の形状を覚えることから始めましょう。
切妻屋根(三角屋根)
中心から左右同じ勾配で下がっていく屋根の形状で、三角屋根とも呼ばれ、最も見かけるポピュラーな屋根の形といえるでしょう。雨だれや落雪もしますので、ある程度敷地の広い地域に向いた屋根の形状といえます。
寄棟屋根
寄棟は「よせむね」と呼び、最上部の棟から4方向に勾配があります。この屋根の形状も昔からある一般的なもので、よく見ることのある形状です。
片流れ屋根
この屋根は文字通り、最上部から1方向に下がっていく屋根で、落雪のしやすい屋根形状といえるでしょう。
フラット屋根(陸屋根、平屋根)
北海道でも都心部では多く見られる屋根形状で、屋根部分がフラット、平らになっています。ですが、屋根をよく見ると中央に向かって傾斜があり、ダクトを設けて排雪する方式となっています。これをスノーダクトといいますが、溶けた雪や雨水もたまらずダクトを通って流れ落ちていくため、北海道向きのよく考えられた屋根といえるでしょう。
都心部ではなぜフラット屋根が多いのかというと、敷地にゆとりのないエリアが多く、自由に落雪させる場所を確保するのが難しいからです。ですが、最近では三角屋根の無落雪屋根も出てきていますので、この選択も「有り!」と言えるでしょう。また他にも屋根の形状は多くありますが、まずはこの4つを覚えておくと、モデルハウス見学などに役立つと思います。
北海道の住まいはどんな感じの外観が多い?
北海道で好まれる外観と言えば、やはり三角屋根の輸入住宅か洋館風になるでしょう。これは北海道の歴史を振り返っても、明治時代の洋館「豊平館」や「札幌時計台」、レンガ造りの「北海道庁旧本庁舎」、函館の「金森赤レンガ倉庫」、「小樽運河と石造倉庫」など、北海道民はごく自然に洋館が身近にあるからです。開拓使の歴史を持ち、パイオニアたちが好んだその当時の景色は、今も北海道民に根付いているのです。そして敷地の広さを考えて、フラット屋根の外観も多くあります。外壁はメンテナンスのしやすいガルバリウムで黒や濃紺などが一般的。この場合は道路沿いには小さな窓、南面など日の周りを計算して2階吹き抜け部分などに大きな連続窓を付けます。その印象はあくまでもシックでスマート。窓枠やドアは木製にして、シンプルな魅力を追求しています。
本格的な輸入住宅が好み
本格的な輸入住宅を考えている場合、南欧、北欧、北米など、どの国が良いのか。夢のデザインはどこに近いか考えてみましょう。輸入住宅の場合は、モジュール(サイズ)も大きくなりますので、開放的でより快適な住まいとなります。建材や部材も現地から大量に仕入れて、外国さながらの住まいを実現できるメーカーもありますので、輸入住宅の場合は専門メーカーの住まいを多く見ると良いでしょう。また、そうした専門メーカーにはコストメリットのある規格住宅もありますので、どんどん相談すると良いでしょう。
ちょっとおしゃれな洋館にしたい
輸入住宅とまではいかなくても、南欧風の住まいが好き。北欧風もステキ。こんな場合は、インスタグラムなどでも情報をチェックしましょう。三角屋根でベージュの塗り壁にオレンジの屋根やドアなどにすると、気分はもうニースです。窓はできれば、格子窓にして上下に移動するダブルハングウインドウにするとよりステキな住まいになるでしょう。そして妻飾りを付けるとさらに魅力的になります。
なんといっても北欧風がいい!
北欧の住まいは大胆な色遣いをする住まいが多くあります。ここは、真似してみましょう。例えばボルドーのサイディングに緑の三角屋根、窓枠は白で、ドアはどっしりとした木製のドアに。こうするだけで、またイメージが沸いてきませんか?ここはフィンランドでオーロラも見える…そんな気分に浸るのも良いでしょう。
伝統的な北米風もかっこいい
北米住宅風にしたいときは、サイディングに三角屋根、そしてドーマーや玄関ポーチなどに凝ってみましょう。サイディングの色使いはパステルでもビビッドでもお好みに合わせて好きなカラーを選んでください。こうした海外の人々はメンテナンスを繰り返しながら、長く住まいを愛して暮らしていきます。伝統を好むので、むしろ中古住宅を探す人が多いとも聞いたことがあります。できれば、自分たちの家も長く何代も暮らせるような家になると良いですね。
フラット屋根+ガルバリウムでスマートな外観も魅力
札幌でも多く見られる外観デザインなのが、フラット屋根で外壁にはガルバリウムを用いる住まい。そのデザイン性はあくまでもシンプルで、人目が気になる道路沿いには小さな窓、そして室内を吹き抜けなどにして2階部分に大きな窓を連続して設けます。好みによって外壁は黒、窓枠は赤、ドアは重厚感のある木製に。遊び心もプラスするとちょっと印象が変わるかもしれません。ガルバリウムの色もボルドーなどにすると、また違う魅力を感じると思いますので、外壁のカラーはこだわってみましょう。
和にこだわる日本の住まい
真壁造りの本格的な和の家も魅力いっぱい
また、日本らしい家が好みの場合は、真壁造りで日本家屋の良さをそのまま実現しているメーカーもありますので、こちらもいろいろチェックしてみましょう。真壁造りとは無垢のフローリングや柱、梁をそのままあらわしにして、壁は自然素材のしっくいにするなど、自然と呼吸ができる住まいのことです。日本古来の住まいの魅力をそのまま生かしているので、思い切って外観もそのまま日本テイストで作るとステキかもしれません。温暖で雪の少ない地域、例えば函館市エリアでは引き戸を使った和風の住まいにするのも良いでしょう。この場合、土間は広くして上がり框は高くすること。そして障子があれば魅力的な日本の住まいが実現できます。
古民家風の住まいもいいよね
無垢材や土壁、しっくいなど、自然素材を取り入れた日本の昔の雰囲気を味わえる住まいです。古民家風のカフェやショップなども今では人気があり、レトロな空気をそのまま感じる住まいです。その外観デザインは和モダンな印象。和ではあるけれど、モダンなイメージも醸し出しています。そこにしっくりくるのは広い玄関前と、玄関土間。ドアはもちろん引き戸がマッチしますが、北海道で建てる場合はドアでもステキな印象となるでしょう。
最後に建築基準法の制限を知っておきましょう
このように理想の外観デザインを考えてみると、本当に多彩にありますが、最後に注意したいのは、希望の住まいが必ず実現できないケースもあることです。日本には建築基準法という法律があり、「道路斜線」、「北側斜線」「高度地区の制限」といった、法律があります。これらによって、思ったような家や外観が難しいこともあります。敷地の広さとその制限については、最初に確認しておきましょう。
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