モデルハウス見学関係
2021.04.02
建物の配置、玄関の位置と向きを考えてみましょう
マイホームを建てる場合、敷地に対する建物の配置や玄関の位置、そしてその向きも気になる部分です。展示場モデルハウス、または販売モデルハウスなどを見学するときは、そこもじっくりとチェックしましょう。これらは全道どこでも同じような考え方になりますので、モデルハウスを見学したときの大きなポイントのひとつになります。
道路の位置で決まる、建物の配置と玄関の向き
通常、玄関は道路に向かって配置されます、そうすることで、外への行き来が簡単になるからです。でも、その限りではありません。大切なのは南面からの陽ざしを室内に上手に取り入れること。そのために玄関はどこにしたらよいのか考えてみましょう。
【玄関が南向きの場合】
例えば道路が南側にある場合、南面からの陽ざしを取り入れるために建物の位置は敷地の奥、北側になり、南側に玄関、庭、駐車場などを配置することになります。駐車場は玄関前などに縦に止めると良いでしょう。そうすることで、日差しの邪魔になりません。そしてこの場合は道路までの距離が長くなってしまいます。庭の真ん中をインターロッキングなどにしてアプローチを作っても良いのですが、「これじゃピンとこない」というときは、東西に玄関を作って、隣家との境には目隠し用のフェンスを造り、庭や駐車場の端から玄関へ行くこともできます。室内は南面に家族が集うリビングやダイニング、キッチンなどをプランすると、正面の庭を眺めながら心地良い毎日を過ごすことができるでしょう。
●南向き玄関のメリット&デメリット
この南向き玄関のメリットは、日当たりが良く明るいことです。ただし、玄関にあまりスペースを割いてしまっては、LDKに影響がでることも。ここでは、玄関の土間を広げたり、玄関からLDKへオープンな間取りにするなど、開放的でどこも明るくなるようなプランニングが重要です。函館近郊エリアなどは、北海道でも比較的暖かい地域なので良いかもしれませんね。ただし、真夏ともなると、暑さ対策も必要となります。今や北海道でも夏は暑いのが定番となってきました。風通しの良い間取りやエアコンなどの設備も最初から考えておきましょう。
【玄関が北向きの場合】
道路が北側にあるときは、玄関は北側の角に配置するコーナー玄関にしましょう。東西に明り取り用の窓を設けることで、明るさも確保できます。そして建物は道路近く、北側に配置します。こうすることで南側の敷地をできるだけ広く開放することができます。車は北側の道路に沿って、横に駐車させましょう。南面にゆとりがあることで、庭やウッドデッキなどにすると、より快適な日差しを感じることができます。室内プランはもちろん、南側が中心。北側の玄関を通って明るい南側のリビングやダイニングへ行くことで、明るい住まいとなります。
●北向き玄関のメリット&デメリット
建物の配置によって南側にゆとりをつくれるため、日当たりの良い居住空間をプランできます。ですがデメリットとしては北側玄関のためやはり暗くて寒いこと。こうした場合はできるだけコーナー玄関にして東西いずれかに窓を付けると、明るさもカバーできます。また、札幌市やその近郊、旭川市などは冬の寒さ対策として玄関土間に床暖房を設けると良いでしょう。真冬でも出かけるときの靴はポカポカ。ちょっとした工夫をするだけで、冬の毎日も変わりますので、札幌や旭川でモデルハウスを見学するときのポイントにもしておくと良いでしょう。
【玄関が東西側にある場合】
道路が東西側にある場合は、道路側を空けて建物を配置しましょう。そして建物はできるだけ南面を空けて、日差しを取り入れやすいようにします。道路側には庭や駐車場。もし敷地に余裕があるときは、南面には大きなバルコニーやウッドデッキがあると、子どもたちや家族のくつろぎのスペースにもなります。
●東西向き玄関のメリット&デメリット
玄関を建物中央やコーナーに配置するなど、玄関の位置は自由度が高くなります。デメリットとしては庭などのスペースが狭くなりがちかもしれません。こういう場合は思い切って大きなウッドデッキなどにして、プランターなどでグリーンや花を飾り、気分はイングリッシュガーデン風に楽しむと良いかもしれません。
このように、道路と敷地、建物、玄関の配置について簡単に説明してきましたが、いずれにしても敷地の条件によって、玄関や庭、駐車場の位置も変わってきます。モデルハウスを見学するときは、こうした部分もチェックしておきましょう。総合展示場の場合は車を止めるスペースについては、プランされて無いところもありますので、販売モデルハウスの方がより現実的かもしれません。
敷地が傾斜地や変形している場合はどうしたらいい
モデルハウスを数多く見学して、「いざ、準備万端自分の家を!」と思ったとき、購入していた「敷地が傾斜地だったり変形している場合も同じ考え方で良いの!?」こんな疑問も出てくるでしょう。
【敷地が傾斜地の場合】
その場所にもよりますが、傾斜地で高台の場合などはそのロケーションを生かしてまず間取りを考えたいものです。せっかくの美しい景観を生かさない手はありません。こういうときは玄関の位置はオマケとして考えても良いでしょう。まず家族がくつろげるリビングやダイニングなどを一番に、眺めの良い場所に配置してみます。次にキッチン、バスルームなどの水回り。特にバスルームは窓を設けて、景色を楽しみながらリラックスタイムを過ごせると毎日のゆとりも変わりそう。こんな感じで簡単に各スペースの位置を簡単に書いてみましょう。これを「ゾーニング」といいます。自分たちでもできますので、まずは鉛筆と紙でいたずら書きのように始めてみましょう。「小樽ベイビュータウン」などはまさに、海への絶景を楽しみたい場所。傾斜地や高台に立てる場合は、モデルハウスのチェック項目も工夫してみましょう。
【敷地が変形している場合】
敷地が変形していても、他のモデルハウス見学と考え方は同じです。道路と玄関の位置、南面にゆとりはあるか、室内の明るさなど、上手に設計してもらいましょう。建物を中心に配置して両側を庭と駐車スペースにしたり、ビルトインガレージの住まいにしたり、その場所の特性も検討しながら考えていくと、自ずと玄関の位置も決まってきます。
以上、玄関の位置と建物の配置、間取りなどについて考えてきましたが、「南面陽ざしの確保」を大きなカギにしておけば、どんな敷地でもまたは道路がどこでも、快適で住みやすい家を建てることはできます。また南面だけではなく、「日の回り方」も計算してもらうと、1日中光に包まれる住まいも実現できるでしょう。できるだけ多くのモデルハウスを見て、ぜひマイホームづくりの参考にしてください。
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