注文住宅のいろいろ
2021.08.04
片付け上手の家〈クロゼット編〉
玄関など各スペースを片づけるにはどうしたら良いのか紹介してきましたが、最後はクロゼットについて考えてみましょう。クロゼットとは各個室にある折戸の収納スペースで、中には棚や衣類を掛けるパイプが通っているのが一般的です。子ども部屋などではパイプに衣類を掛け、棚には帽子やカバンなどを収納。そして下部が空いているときは衣装ケースや背の低い棚などを置くと室内をスッキリとさせることができます。
また寝室の場合はウォークインクロゼットをプランすることが多いでしょう。このウォークインクロゼットとは、その名の通り歩き回れるクロゼットのことで広いのが特徴です。このように個室の収納も今やクロゼットが中心。「押入はいらないの?」と思う方もいるでしょうが、もちろん奥行のある押入もあった方が便利です。クロゼット、ウォークインクロゼット、そして押入などはどうプランしたらより便利になるのか考えてみましょう。
個室のクロゼットはデッドスペースを生かす
棚やケース、ボックスなどで上手に整理しましょう
個室のクロゼットは奥行があまりありませんので、大型のモノを収納するには向いていません。あくまでも衣類や帽子、雑貨、カバンなどを整理する場所になります。また子ども部屋の場合は衣類の下部が空きスペースになると思いますので、ここも上手に活用して整理棚や衣装ケースなどを置くと、季節ごとに衣類の入れ替えもしやすくなります。また、小さなボックスを利用して本棚にしても良いでしょう。これで机周辺をスッキリとさせることができます。このように、個室のクロゼットの場合は広さがあまり無いため、棚やケース、ボックスなどを上手に活用して整理すると、室内を有効活用できます。
クロゼットのポイント
・棚には帽子やカバンなどをすっきりと収納
・衣類を掛けた下は衣装ケースなどで整理
・ボックスなども活用して上手に収納
・子ども部屋の場合は自分で整理させる
鏡や照明も欲しいウォークインクロゼット
出かけるときの姿見用の鏡と照明、コンセントは必須
ウォークインクロゼットは衣類の他に帽子やアクセサリーなどの小物や玄関には置けないブーツ、大型のバッグなども収納することができます。主に寝室に設けることが多く、夫婦のワードローブなどはここで整理することになります。住まいによっては3畳ほどの広さも確保しているため、使い方もさまざま。全身が映る鏡を壁に付けたり、照明を付けておくとさらに便利に活用できるでしょう。両側にパイプを設置して衣類を掛け、上部には棚、そして下部にも稼働棚や小さなタンスなどを置くと、靴下や下着類も上手に収納できます。寝室に置くのはベッドやパウダーコーナーだけにしておくと、室内もよりスマートな印象になるでしょう。ただ、ウォークインクロゼットは小さな個室に衣類などを多く収納するため、ゆとりが無いと熱気がこもりやすく、埃も多くなるでしょう。ここはマメに掃除をして、できるだけ清潔感を持たせてください。できれば小さな窓があると、風通しの面でも安心です。
ウォークインクロゼットのポイント
・パイプは両側に2本、または上下に1本ずつの4本
・パイプはコート類などの長いアウターも掛けやすくすること
・全身鏡があると着替えもしやすい
・引き出し付きのチェストなども置きたい
・小さなタンスでもいい
・アクセサリーなどを飾って魅せる空間があると魅力もアップ
・夜も使う場所なので照明を付けておくこと
・掃除をする場所なのでコンセントも忘れずに設置すること
・熱気がこもりやすく、埃もたまるのでマメに掃除をすること
・できれば小窓が欲しい
ファミリークロゼットも考えてみよう
家族のワードローブを一挙に収納
例えば玄関横や2階のフリールームにファミリークロゼットをプランするのも良いでしょう。家族全員の衣類や小物を一挙に収納する方法です。家族によって場所などを決めておき、壁には収納ボックスなどを造作で作っておくと、より整理がしやすくなります。また、子どもたちも学校から帰ってきてもこのファミリークロゼットを利用することで、整理整頓を学ぶことができるでしょう。ひとりではできないことも、家族が一緒だとアウターなどの扱い方も覚えることができます。
このファミリークロゼットが玄関横などにあると、より使い勝手が良いはずです。出かけるとき、帰ってきたとき玄関周辺で着替えが終わるとラクですよね。全部が無理でも玄関土間などを広くして、靴と一緒にアウターなどを掛けることができればそれだけでも違います。
また、ユーティリティのそばにファミリークロゼットがあると、洗濯物を出しやすいというメリットがあります。自分たちのライフスタイルに合わせて、いろいろ検討してみてください。
ファミリークロゼットのポイント
・家族全員のワードローブなどを一挙に収納できる
・収納ボックスや引き出し付きの家具を置くと、より収納しやすい
・子どもも整理の仕方を覚えていく
・玄関そばにあると出かけやすく、帰宅後も着替えがしやすい
・ユーティリティのそばにあると、洗濯物を出しやすい
ウォークスルーのウォークインクロゼットも動線が便利
入口が2か所あるウォークスルー
ウォークスルーのウォークインクロゼットとは入口が2か所あり、通り抜けができるタイプのプランです。例えば寝室にウォークインクロゼットがあり、そこからはフリースペースにも行ける。つまり寝室内、フリースペースと行き来ができるわけです。これも便利なプランで、熱気や埃などがたまりやすいウォークインクロゼットも、入口が2か所あることで風通しが良くなるでしょう。そして掃除もしやすくなるはずです。このウォークスルーの先は書斎やリモートワークなどができる空間だと、より暮らしやすい住まいになるでしょう。
ウォークスルーのウォークインクロゼットのポイント
・通り抜けができるので動線が便利
・風通しが良くなり、掃除もしやすい
・できれば書斎やリモートワーク用の部屋とつながると便利
押入が欲しいときは1階の洋室か和室に設ける
吊り押入でもあれば便利
奥行のある押入があると布団も収納できて、大型用品なども収納できます。1階にLDKの他に洋室や和室がある場合は、ここに押入を作りましょう。太い棚を設置して布団もしっかりとおさまるようにしてください。そして棚の下には大型用品や日用品などをここに収納できます。そこまで余裕が無いときは吊り押入でもOK。ステキな和室をプランしてオシャレな吊り押入があると住まいの魅力も増すはずです。1階に個室があると客間や子どもの遊び場にもなるので、間取りを検討中の方は狭くても1階の個室をぜひ考えてみてください。
その他の収納、物入などはホールやリビング、階段下に
リビングには物入をプランすると便利です
クロゼットなどの他にも、ホールやリビング、階段下に物入があるとここも重宝します。リビングの場合は読み終わった新聞、雑誌などをしまう物入があると良いですね。また階段下収納は案外モノをしまうことができますので、普段使わない大型用品などはここで収納しておきましょう。
以上、クロゼットなどの収納スペースについて考えてきましたが、暮らしてみると意外と収納スペースの少なさを実感する方もいるようです。できるだけ多めに広く、ゆとりのある収納計画を立てましょう。
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