
注文住宅のいろいろ
2021.06.21
片付け上手の家〈キッチン編〉
キッチンも収納するモノがたくさんある場所です。そして大量のゴミも集まる場所です。食材を包むビニール袋から紙袋まで、気付かないうちにゴミが出てきて、しかも分別しなければいけません。そこでキッチンの収納棚の下部にダストボックスを並べるなど、ここでゴミを整理することになります。さらに言えば、生ゴミも出てきます。つまり住まいのキッチンを考える場合は、このゴミの始末、そして食器なども整理できるようにプランしなければいけないわけですね。これもまた実は面倒ですし、キッチンのスペースを生かしながら考えないといけません。そしてキッチンのコンロの位置や作業スペースの広さもチェックポイントになるでしょう。新しいキッチンだからと言って、喜んでばかりもいられません。より機能的になるような理想のキッチンスタイルを追求してみましょう。
キッチンの平均的なサイズをチェックする
キッチンの間口幅
標準的なシステムキッチンの間口幅は壁付けか対面式か、またI型かL型で違いはありますが、大体約1650mm~3000mmが主流で、150mm単位でサイズが展開されています。このキッチンでは洗う、下ごしらえをする、調理する、盛り付けをする、食器を洗うなどの作業をすることになりますので、作業スペースも広めにあると便利でしょう。ですが、あまり幅が長いと移動も面倒になりますので、キッチンを選ぶときは自分がどう動くのかも考えて、適度に作業スペースがあるモノを選ぶようにしてください。
キッチンの奥行きは?
キッチンの平均的な奥行きは壁付けI型だと約600mm~650mm、対面式の場合は約750mm~800mmとなっています。またワイドカウンターと言われる奥行きの広いタイプでは約1000mmを超えているモノもあります。このワイドカウンターがある場合は、盛り付けした料理や食器などを置けるので、調理中も使い勝手が良いでしょう。このワイドカウンターを選ぶときは、作業台代わりにもなるため、間口幅はあまり無くても良いかもしれません。
キッチンの高さは5cm刻み
キッチンの高さは日本工業規格(JIS)により、80cm・85cm・90cm・95cmと5cm刻みに定められています。これは見本のキッチンに立ってみて、作業がしやすい高さをチェックしておきましょう。
カウンターのタイプは好みでセレクト
カウンターのタイプもフラットなタイプと手元が隠せるパネル付きなどがあります。これも好み次第ですが、開放感をポイントにしたいときはフラットなタイプに。そして作業中の手元が見えない方が落ち着く方はこちらをセレクトすると良いでしょう。このパネル付きはモノが落ちにくいというメリットもありますので、じっくりと検討してください。
キッチンに収納するモノたち
ダストボックススペースは必須
先に書きましたが、まずゴミを分別できるダストボックスを3個ぐらい置く必要があります。最近のキッチン収納は下部にそのダストボックスを置くスペースがありますので、そのサイズをチェックして、ダストボックスを用意しましょう。そして必ずゴミ袋をそのまま床に置かないようにしてください。特に清潔感に気を配りましょう。
さらに食器類ですが、仮にダストボックススペース付きでも既製品のキッチン収納では足りないときは、つい家電スペースを占拠したり、小さな食器棚を置いたりするケースもあるでしょう。こういうときは、使わない食器を整理してから改めて収納について考えてください。また、家電などはキッチンワークトップに置いたままにもしないように気を付けましょう。
キッチンの収納スペースも活用する
システムキッチンの場合、キッチン自体にも収納スペースがありますので、そこもおおいに活用しましょう。例えばキッチン下部の大きな引き出しはフロアコンテナと呼び、お鍋やボウルなどはここに収納することができます。またタイプによってはまな板立てや包丁差し、小物入れ、コンロ下にはスパイスボックスなどがあり、お料理するときの便利な機能付きもあります。キッチンを選ぶときはサイズや素材ととともに、こうした収納カ所のチェックも忘れずに行ってください。
造作のキッチン収納スペースも魅力がいっぱい
食器や家電に合わせてデザイン
キッチンに合わせて収納スペースも造作でオシャレにデザインすることができます。例えば上から下まで、中は可動棚にして食器類や家電、ダストボックスを収納して、扉を閉めれば全部スッキリと見えない。こんな食器棚スペースがあるとママも片付けがラクになるでしょう。このようにサイズを大きくして扉付きにすることで隠す収納スペースが実現します。また、扉付きの造作収納でも素材をラフな感じにして、オシャレ感をアップすることもできます。または木目の格子扉を付けるなど、キッチンに合わせて上手にデザインすると、キッチンスペースがより魅力的になるでしょう。
食器や家電は納まった、そして忘れていませんか食材関係
パントリーもプランしましょう
ダストボックス、食器や家電についての納め方をずっと考えてきましたが、食材関係、日用品などの収納スペースをすっかり忘れていました。この食材関係もお米から乾物類まで、保管しておきたいモノはたくさんあります。子どものフリカケや海苔もわかめも昆布もパスタもどこに収納したら良いのでしょうか。こんなとき便利に使えるのがパントリーです。このパントリーとは日本語で言うと「食材庫」。ではどんな感じなのか実例で見てみましょう。
このパントリーを使うために、整理しやすいバスケットやトレーがあるとさらに便利になるでしょう。このように、食器や家電だけではなく、パントリーを作っておくことも大切です。
キッチンには掃き出し窓があると便利
そしてキッチンには外へ出入りできる出入口があると便利ですね。例えばまとめたゴミ袋などを、一時的に外に置いておくことができます。さらに窓があることで天気の良い日は日差しが入り明るいキッチンに。風通しのことを考えても窓はポイントになります。このように出入りできる掃き出し窓を付けておくと、さらに便利なキッチン作業ができるでしょう。
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