注文住宅のいろいろ
2021.05.31
ハウスメーカー・工務店に見積りを依頼しましょう
今まで家族で話し合った内容、スクラップブックなどでまとめてきた好きな家のイメージが大体固まった後は、お目当てのハウスメーカーや工務店などに見積もりを依頼しましょう。ここに来るまでには、すでに数社に絞っていると思いますが、この見積もりは多くても大変だし、でも1社では比較ができません。ちょうど良いのは3社ぐらいが検討しやすいですね。モデルハウスやオープンハウスを見て、気に入っているところや担当者と会話がしやすく、信頼できるところなど3社に絞ってください。そして各社に希望する家の見積もりを依頼しましょう。
ハウスメーカー・工務店などに見積もりを依頼する
この見積もりですが、複数依頼することを相見積もりといいます。ここでのポイントは予算、間取りへの要望や設備、他細かな要望などを同じ条件で各社に依頼すること。足並みを揃えることでそのハウスメーカーや工務店の提案してくる内容を比較しやすく、そして検討する大きな材料となります。この見積りには建物本体工事費(建物本体価格)の内訳、別途工事費(付帯工事費)の内訳、諸費用(諸経費)の内訳などがあり、それぞれの会社の内容をよく比較してここでじっくりと検討しましょう。
概算見積もりと詳細見積もり
最初は要望を落とし込んではいるものの、工事内容などはざっくりとした概算見積もりの提示になると思います。ここでまず依頼した複数の見積もりを比較しましょう。その数は3社程度にし、これをベースに細部まで話し合いをして詰めていきます。ここで問題になるのは、各社の見積もりの形式などが異なることです。例えば「建物一式」とおおざっぱに記載されていると、その詳細がまったく分からないですよね。こんなときは担当者に、他の見積書にある項目をもとに、詳しく聞いてみましょう。ここで他社との比較をしやすいように、できるだけ説明してもらってください。
安いからといって、すぐ決めないこと
概算見積もりから詳細見積もりになると概算見積書には無かった地盤調査費などがプラスされることもありますので、概算見積もりより安くなることは無いと思っておいてください。そして、この概算見積もりが安いと言って、そこにすぐ決めることは避けましょう。安い、高いはそれこそ、見積もりの内容によって変わります。設備のグレードや造作家具、カーテンや照明は付いているのか、いないのか。ここもしっかりと確認しておきましょう。場合によっては何かの工事費が見積もりにはなかったので、まったくの別料金になったりすることもあります。ここでは内容が一番重要なので、提示してきた金額とその中身のバランスをポイントにして、見積書をチェックしてください。じっくりと検討した後は、1社に絞って、詳細見積もりを依頼しましょう。ここでは正確な間取図を作成し、仕上げ、工法などを入れ込んだ見積もりになります。それぞれの工事内容やそれにかかる費用も記載されていますので、かける予算のバランスもここで把握できるでしょう。
では、その見積もりの内容を簡単にあげてみましょう。
建物本体工事費(建物本体価格)の内訳
- 仮設工事
- 基礎工事
- 木工事
- 屋根工事
- 左官工事
- タイル工事
- 塗装工事
- 給排水衛生設備工事
- 住宅設備工事
- 内装工事
- 外部建具工事
- 木製建具工事
- 防腐・防蟻・防水工事
- 電気設備工事
- 外壁工事
- 冷暖房工事
- 地盤調査
- 管理費
- 調整費
- 消費税
以上が一般的な内訳になりますが、建てる家によっても項目が変わるかもしれませんので、ここでは参考として見てください。また工事ごとの詳細の見積もりもありますが、それは除いています。実際に見積もりを依頼したときは、そこもじっくりとチェックしておきましょう。
別途工事費(付帯工事費の内訳)の内訳
- 外構工事
- カーテン工事
- 調整費
- 消費税
また、建て替えの場合はここに解体工事費も含まれます。地盤調査が発生する場合も、ここに含まれるでしょう。
諸費用(諸経費)の内訳
- 設計料(申請費含む)
- 住宅完成保証
- 火災保険料
- 登記費用
- 工事請負契約印紙代
- 地鎮祭
以上が、大体の一般的な見積書の内容となります。ここで初めて、自分たちの要望をカタチにするとこんな金額になる。と知ることができます。ただし、この見積書は各社で形式が異なることもありますので、あくまでも参考にしてください。
予算オーバーしたときはどうする!?
希望を十分に盛り込んだけれど予算オーバー
良いハウスメーカー、または工務店に巡り合い、希望をほぼ取り入れた間取り・仕様・設備などを採用したけれど、話しているうちにアイデアがあふれ出て止まらない。あれもこれも足していくと結果、予算オーバーになることは珍しくありません。窓の種類を変えたり、数を増やすだけでも費用はかかります。そしてフローリングを無垢材にしたり造作家具もグレードアップすると、どんどん費用は上がります。こんなときは冷静になって、予算内に収めるにはどうしたら良いのか考えてみましょう。
予算オーバーを無くすコツ
プランはステキだけれど、予算を大きくオーバーしては後の暮らしにツケがきっと回ってくるでしょう。ここはグッと我慢をして、予算を上手に削っていきましょう。
予算を削るところ
- 床面積を小さくする
- 屋根のカタチを見直す
- 窓の数を減らす
- 窓のサイズを小さくする
- 間仕切りを減らしてオープンなLDKにする
- 既製品のカーテンで収める
- キッチンのグレードを下げる
- キッチン収納の扉を無くす
- 壁クロスをちょっと価格の低いものにする
- 1階の床材は無垢材でも2階は合板にする
- 洗面化粧台など設備を考える
- 玄関ドアの種類と値段を再考する
- バルコニーを大きくしない
など、他にも節約できるところはあると思いますが、最初はスッキリスマートな家にしておいて、年月をかけて自分たちの家にしていくのも楽しいものです。さらに設備もすべてハイグレードにしなくても十分快適に暮らせます。そして外構は自分たちでできる部分もありますので、DIYでウッドデッキなどを作っても良いでしょう。また、バルコニーを大きくしない。これは北海道ではポイントになるでしょう。大きなバルコニーがあっても、冬は雪が積もることもあり、年中使える場所でもありません。どちらかというと庭と一体化できるウッドデッキの方が、北海道の暮らしには向いていると思います。1階だと子どもたちが遊んでも安心ですし、ウッドデッキから庭へと走っていくこともできるでしょう。ですが、ウッドデッキも予算がかかりますので、やはりDIYを考えてください。
予算を削るときは、家族の希望1位は叶えておきましょう
この予算を削るときですが、家族がそれぞれ希望したプランの1位は残しておきましょう。ママの「対面キッチン」、パパの「書斎」、子どもたちの「走れる家」「大型おもちゃで遊べる部屋」など、ここだけは希望通りにし、他で上記にあるような箇所を削っていきましょう。そうすることで、暮らしてからの満足度もあまり変わらず、きっと心地よいマイホームとなることでしょう。
以上、見積もりから予算オーバーを無くすコツ、完成までの流れを説明してきましたが、注文住宅はいくらでもお金をかけることができます。でもそんなに予算を掛けるのはムリですよね。自分たちのライフスタイルや今後のイベントなどを考えて、上手にマイホームを実現しましょう。
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