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日当たりだけじゃなく、風通しも大事!

日当たりだけじゃなく、風通しも大事!

間取りを考えるときは、どうしても「日当たりの良さ」に目を向けてしまいがちですが、そこに「風通し」もプラスして検討してみましょう。この「風通し」も暮らしの快適さを左右する大切な要素です。そしてここでポイントになるのは開口部の位置、つまり窓の位置が重要となります。例えば、「明るい家にしたいから、各部屋とも南面に窓やバルコニーを付けました」。だけでは、心地よい風を感じることは、なかなかできません。ではどういうプランだと風がよい流れになり、過ごしやすい住まいになるのか考えてみましょう。

風をコントロールするという考え方

日本では昔から、家づくりの際には風通しについてよく考えられてきました。ひさしや縁側のように外に開いていく間取りは風を取り込み、家の中にも快適な空気を流し込みます。この風は湿度を調整する役割も果たしますので、昔から「風」は重要なものとして捉えられていたわけです。そしてちょっと前の住まいはふすまや扉などで仕切る間取りが多く、これでは風は抜けていきません。こうした部分も今ではかなり改善され、できるだけオープンな間取りで間仕切りを極力無くし、窓から入った風は窓から抜けていくように設計されるようになりました。つまり風をどうコントロールしていくのか、日当たりの確保とともに進化してきたのです。

間仕切りを減らして、風の通り道をつくる

例えば窓付きのキッチンからダイニングやリビングが広がり、間仕切りは一切なくバルコニーにつながるような間取りが今や一般的でしょう。一直線に室内を見渡すことができ、さらに風が通り抜けしやすく、日当たりも十分に確保できている。こうした開放的なLDKだと、心地よく過ごすことができるでしょう。また空間構成としても伸びやかで、思わず両手を伸ばして過ごせそう。この間取りの考え方は、快適な住まいをつくる大きなポイントになるので、覚えてください。逆に仕切りが多く、空間が区切られてばかりだと風通しは悪くて、爽快な気分も味わえません。「窓が多くあり、一直線に開放的」モデルハウスでは、こんな部分も確認してみましょう。

快適な爽快感を得るには窓の位置や大きさも大事

こうした室内の開放感を考えるとき、単純に窓だけ大きくしても住宅密集地などでは、家の中が丸見え!の状況にも陥ってしまいます。こんな住宅環境では、隣家との視線をずらしながら窓の位置を決めることが大事です。例えば互いの窓と窓で顔を合わせるような間取りでは、ちょっと気まずいですよね。そういう事態を避けるためにも、片方は壁の上部にすりガラスの突き出し窓にする、そして片方はバルコニーにする。またはハイサイドライトを取り入れると快適な日差しと風を取り込むことができます。こうすることで、住宅密集地でも隣家の影響を受けずに、プライバシーを確保することができます。

分譲地などの販売モデルハウスを見学して、隣家がまだ周囲に無い場合は、隣に家が建つことも考えて、窓の配置や種類もチェックしておきましょう。

開放的なLDK。そしてユーティリティやバスルームはどうでしょう

さて、開放的なLDKの次はユーティリティやバスルームを配置していくのですが、ここではその動線や使い勝手など機能性が追求されているか確認しましょう。水回りスペースは1日の中でも利用する頻度が多く、また洗濯物などを干す場合は窓があって、日差しも風も入ってくるプランニングが理想的です。玄関からリビングを通らずに直接ユーティリティなどに行ける回遊式の動線だと、風の通り道もあり、より過ごしやすい住まいとなるでしょう。


開放的なリビング。風通しも良さそう

開放的なリビング。風通しも良さそう

2階にある個室やフリースペースの考え方

2階は寝室や子ども部屋、フリースペースなどになると思いますが、ここでも風通しはもちろん大切。南面に窓だけ付けても、真夏は暑いだけになりかねません。個室の風通しを良くするには2面に窓があると良いでしょう。風が入ってきて抜けていく。これが2面にあると可能になります。個室には明るい窓があればいいと思いがちですが、上手にプランニングすることで全個室が角部屋になり、窓も2カ所に配置することができます。窓がひとつの場合、暑いときはドアを開けて風が通るようにしたことはありませんか?風は入ってくるのですから出ていく場所も必要なのです。

中2階にフリースペースがある場合

階段の途中にある中2階のスペース。最近では自由に使える場所としてプランされていることもあります。造り付けのカウンターや書棚を設けて、ご主人の書斎代わりに。または奥さまの趣味の場所に。そして子どもたちが宿題をする場所に。ここにも窓がある家は多いのですが、ここはFIX窓では風は入ってこないので、外への突き出し窓などを設けて、開くようにしてください。こうすることで、風通しがグッと変わってきます。


吹き抜け上部の窓にはシーリングファンをプラス

リビングやダイニングの上部に吹き抜けがある場合、吹き抜け部分の窓は大体FIX窓だと思います。陽ざしは入ってきて明るい室内になりますが、あいにく風は取り込めません。そこでシーリングファンを取り付けている住まいもあります。シーリングファンって何?と思う方もいるかもしれませんね。簡単に言うと天井に付ける扇風機です。これを回転させることによって室内の空気を回し、冷暖房効果などもアップさせることができます。製品によっては風向きを上下にすることもでき、上手に使えば室内の風通しや暖房効果をアップすることができます。
特に夏場は下に向けることで風が下までとどき、より心地よい暮らしが可能です。このようなモノの助けも借りることができるのですが、あくまでもサポート用として考え、基本はやはり間取りで考えましょう。

窓の配置や風通しの良い開放的な間取りについては必ずチェックを

風通しと窓の配置について説明してきましたが、この風通しというのは日々の生活にはとても大事な部分で、時には納戸やクロゼットなどを開けて風を入れておくと、湿気対策にもなります。モデルハウスではまず「一直線」の開放感を意識して見学し、個室の窓の配置なども必ず確認しておきましょう。また住宅街の中のモデルハウスのときは、道路を歩く人や隣家の視線から外れたところに窓があるのかも確認してください。

モデルハウスを訪れた際には、実際に窓を開けてもらう

季節にもよりますが、モデルハウスを訪れた際には方角と建物の配置、一直線の抜けの開放感があるか、そして可能であれば窓も開けてもらいましょう。一番良いのは体感することなので、夏の暑いときなどの見学時は、風通しのチェックもしておきましょう。北海道ですからどうしても寒さ、冬というキーワードが最初にくるかもしれませんが、北海道の夏も暑くなってきました。特に帯広市エリアなど日照時間が長く熱いエリア、札幌市の住宅街など全道含めて考えておきましょう。


キッチンにも2カ所の窓があり、そこからリビングまでは仕切りがなく開放的。風通しは良く、玄関から直接ユーティリティにも行ける回遊式の動線なので快適に暮らせます。2階も個室全部に2カ所に窓を設置しています。これで風通しはOK!

キッチンにも2カ所の窓があり、そこからリビングまでは仕切りがなく開放的。風通しは良く、玄関から直接ユーティリティにも行ける回遊式の動線なので快適に暮らせます。2階も個室全部に2カ所に窓を設置しています。これで風通しはOK!


キッチンも窓があると明るく、風通しの良い室内になります

キッチンも窓があると明るく、風通しの良い室内になります


個室は2面採光だと風通しも良くなります

個室は2面採光だと風通しも良くなります

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