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欧米の魅力あふれる輸入住宅の始まりと性能

欧米の魅力あふれる輸入住宅の始まりと性能

日本でも人気の高い輸入住宅ですが、この輸入住宅を日本で建築できるようになったのは1974年に建設省(現国土交通省)が、北米で一般的だった2×4(ツーバイフォー)工法を告示化したことで始まります。これによって日本でも北米にあるような住まいを建てることが可能になりました。そして、当時の輸入住宅の原点となるのはやはり北米住宅。横貼りのラップサイディングにカバードポーチ、格子の窓が上下に動くダブルハングウインドウなど、コロニアルスタイルの住まいがポピュラーでした。アーリーアメリカンと言われている住まいもこのタイプです。今まで日本家屋しか見たことが無かった人々は、きっと魅了されていたことでしょう。そして今では南欧風、北欧風などの輸入住宅も多く建ち並び、パリにいるような、またはスウェーデンにいるような住まいも見かける機会が増えてきました。このようにステキがいっぱいの輸入住宅。今回からはシリーズでこの輸入住宅の特徴と魅力について、考えていきたいと思います。

輸入住宅の始まりは北米住宅から

1974年に2×4(ツーバイフォー)工法が日本で解禁

1974年の2×4(ツーバイフォー)工法解禁によって、北米住宅の施工も可能になりましたが、柱や梁、筋交いなどで構成する日本家屋の主な工法だった木造軸組とは異なるため、まず2×4(ツーバイフォー)工法の施工ができる職人さんが少ないという状況がありました。そのため、北米の輸入住宅が一般的になるまでには多少時間がかかり、人気が出てきたのは1980年以降。ちょうど洋画、洋楽の人気があった時代でステキな海外の住まいを日本でも実現できると、夢の広がる頃を経て現代にいたります。

2×4(ツーバイフォー)工法とは

この2×4(ツーバイフォー)工法とは、どのような工法なのでしょう。この工法は規格化された木造と合板を用いた枠組み壁工法で、木材の規格は2×4、2×6(ツーバイシックス)などになります。これは角材と合板を接合して面をつくり、それを組み合わせて住宅を建てます。屋根、壁、床などを面で支えるため、外力に強くねじれや変形がしにくい頑丈な住まいを実現しています。ちなみに、明治11年に建築された札幌時計台も2×4(ツーバイフォー)工法です。告示化される前にすでに建てられていたということは、北海道の開拓時の歴史に思いを馳せる事実と言えますね。

断熱性能は?

北米の寒さにも耐える家をつくるため、気密・断熱等の性能が高いのも特徴です。気密性を高くし、三層の窓にするなど冬の暮らしをより楽しむための暖かな住まい。日本の風土にも向いていることが一番の特徴と言えるでしょう。特に寒いエリアで建てたいのが輸入住宅と言えるかもしれません。

モジュールの違いによって大空間を実現

モジュールとはサイズだと思ってください。日本では910mmや1000mm(メーターモジュール)を基本としていますが、北米の輸入住宅では1220mmが基本となります。つまり、日本のサイズの家より、ひと回り程度「大きい」のが特徴です。このモジュールによって間口を広くできるため、日当たりやロケーションを意識した大間口の開口部なども可能になります。もちろん天井も高いので、その開放感は得難いものでしょう。


ラップサイディングと格子のダブルハングウインドウが北米住宅のポイントです

ラップサイディングと格子のダブルハングウインドウが北米住宅のポイントです

南欧輸入住宅も魅力的

暑さを凌ぐプロヴァンス

南欧とはヨーロッパ南部のことで、フランス南部、ギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガルなどを称します。一概に南欧の住宅と言っても地方でその違いはあり、その国や地域によって特徴も異なります。例えば南仏の民家風の住まいが多いフランス南東部のプロヴァンスは地中海に接しています。ここでは陽射しがきついため暑さを凌ぐ住まいづくりが特徴となり、やはり高断熱高気密がポイントになります。

スペインの気候と住まい

北部のカンタブリア沿岸部では夏は涼しく雨が多く、冬は温暖。中央部は気温差が激しく夏は暑く冬は寒い。そして東部・南部は地中海沿岸地域となり、年間を通して温暖で乾燥しています。このように、スペインだけでも地域での気候が違いますので、住まいづくりも変わってきます。また、地中海に面したアンダルシアなどは夏になると気温が40℃にもなるといいます。この暑さをしのぐために住まいは頑丈な石の壁、そして屋根はスペイン瓦。南欧でも地中海沿岸は特に暑くなるので、いかに涼しく暮らすかが特徴と言えるでしょう。


南欧の住宅は赤い瓦屋根もステキな印象を与えてくれます

南欧の住宅は赤い瓦屋根もステキな印象を与えてくれます


北欧住宅の外観や特徴は?

長い冬が続く北欧の暮らし

北欧とは北ヨーロッパのノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランドに、バルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)、ブリテン諸島、アイスランドなどになります。北欧の四季は冬(11月~3月)が長く、春(4月・5月)、夏(6月~8月)、秋(9月・10月)は短く、春と秋でも寒い時期があります。フィンランドの首都ヘルシンキと札幌は同じ平均気温。冬が長いのも同じです。ちょうど北海道のような気候と言えるかもしれません。

北欧住宅の特徴

北欧住宅の特徴は、白やベージュなどアースカラーのサイディングに大屋根というシンプルなデザインが特徴的です。このサイディングの色をカラフルにすることで楽しい住まいの外観も実現できます。また外壁にはレンガ積みやしっくいの外観もあり、多彩なスタイルとなっています。

断熱に気を配り、窓は大きく陽射しを取り入れる

北欧は冬が長いため、短い日照時間をできるだけ取り入れるよう、大きな窓をプランします。1、2階とも窓はできるだけ大きく、明るさを取り入れるような大窓に。そして長い冬も暖かく暮らせるように断熱性にも力を入れています。北欧住宅の構造材は基本的に2×4工法、または2×6工法。その柱の外側に断熱材を切れ目なく貼り巡らし、家を丸ごと断熱材で包み込みます。このように魔法瓶のようにすっぽりと断熱材で囲む「連続断熱工法」を採用することで、住まいの高い断熱性を実現します。さらに住まいによっては窓も断熱性の高い「木製サッシ3層ガラス窓」を用います。これによって、さらに断熱性が高く、長い冬も心地よく過ごせる住まいとなります。


ボルドーの外壁にホワイトの窓枠がステキな北欧の住宅

ボルドーの外壁にホワイトの窓枠がステキな北欧の住宅

インテリアが魅力のひとつ。愛すべきアンティークたち

ファブリックもポイント

このように北米住宅も南欧住宅、北欧住宅もそれぞれ特徴が異なりますが。住まいを大切にして、長く磨きながら暮らしていくことは変わりません。そしてインテリアもアンティークのモノが多く、時代を感じるチェストや照明などが住まいの隅々まで彩ります。
さらに布製品のファブリックもステキなアクセントにして使用します。ソファ、カーテン、ベッドカバー、クッションにいたるまで、空間のカラーや雰囲気になじむようにステキにデザインしています。

日本でも、こんな空間づくりを研究して、オシャレな洋館風にしているおうちも多いですよね。そこで、日本でこんな輸入住宅を建てたい場合はどうしたら良いのでしょうか。


北欧住宅のベッドカバーやクッション、カーテンなどのファブリックもステキですね

北欧住宅のベッドカバーやクッション、カーテンなどのファブリックもステキですね

輸入住宅を日本で建てたいとき

輸入住宅専門メーカーや工務店へ

日本でかわいい南欧住宅が建てたい!いや、ちょっと落ち着きのある北欧住宅がイイ!こんなときはやはり、輸入住宅専門のメーカーや工務店にお任せしましょう。こうした専門メーカーは部材建材の一括購入をしているので、メンテナンスに困ることはあまりないはずです。そしていろいろ相談に乗ってもらいたい、という方はインターデコハウスが良いでしょう。同社には北米風住宅、南欧風住宅、北米風住宅のプランが多くあり、専属のコーディネーターと一緒にあこがれの住まいづくりができます。好みのパーツなどもセレクトできるので予算を生かせるのが嬉しいポイント。ちょっとかわいいおうちが欲しい方はぜひ注目してください。

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