3階建ての家
2021.06.10
狭小地を生かした3階建ての住まい
土地を探しているけれどなかなか希望通りのエリアに無いとき。または予算的に難しい場合。ここで小さな土地で開放的に暮らす工夫をしてみませんか。狭小地でのマイホーム新築です。狭小地とはその名の通り、狭い土地のことで一般的には15坪程度(約50㎡)の土地のことを指しています。ですが、「普通の家を建てるのが難しい」という意味であれば、30坪でも狭いので狭小地と言って良いでしょう。また、変形しているケースもありますので、日当たりを意識した住まいづくりをしなければいけません。この狭小地のメリットは都心部に多いこと。そこで、この狭い土地を生かした3階建てのマイホームを都心部で実現してみてはいかがでしょう。
狭い土地に建てる3階建て住宅の魅力とは
まず用途地域で、3階建ての住宅が可能なことを確認してから土地を購入してください。そしてその土地の特徴を生かして、タテに空間を伸ばすことをまず考えましょう。3階建てのプランは住宅密集地でも、2階をリビングにすることで快適な日当たりや通風が期待できます。例えば1階は玄関と水回りスペースやガレージに個室を1部屋。2階はLDKなどのパブリックスペース。そして3階は個室が3部屋あると、ガレージ付きの4LDKの住まいとなります。ガレージが無い場合はそこを個室にすると、5LDKの住まいも実現できます。ヨコが無理ならタテに行けばいい。デメリットをメリットに変えて快適な住まいをプランできるのが、狭小地ならではのポイントです。
ここで3階建てのプランを見てみましょう
ビルトインガレージタイプの4LDK
1階にはガレージをビルトインし、そのガレージにも収納スペースがあります。そして居室は8畳の洋室が一部屋。クロゼットがあり、さらにホールにもワイドな収納スペースがあるため、普段あまり使わないモノや大型用品、日用品などはここを上手に利用して整理しましょう。2階は家族の憩いの場所、パブリックスペースです。キッチンを中心とした回遊式の動線を採用し、動きやすいのが特徴。くつろぎながら、家事仕事もスマートにこなせるでしょう。そして3階は個室が3部屋あります。寝室にはウォークインクロゼット、他の2部屋にはクロゼットがあり、収納スペースも豊富です。また、トイレが2階と3階にあるため、就寝前後は階下に行かずに利用でき便利でしょう。
また、ガレージがあるためマイカーもスッキリと納めることができます。
1階にガレージ+水回りスペース+和室をプラン
この3階建てプランは1階にガレージ、そしてバスルームや洗面室、トイレなどの水回りスペースを配置しています。さらに和室があり、ここは客間でも良いし、1階で寝て入浴までできるため両親などと一緒に暮らす二世帯住宅としても考えることができるでしょう。そして1階でうがいや手洗いをしてから2階へ行くため、子どもたちの衛生面も安心です。2階は家族のパブリックスペースとなるくつろぎの空間。洋室が一部屋ありますので、リモートワークなどをするときはこの部屋が便利かもしれません。トイレの横に手洗いシンクがあるのも便利ですね。3階は寝室と洋室が一部屋。寝室はゆったりできる空間で、テーブルやチェアなどもセットできます。また、デスクも2台ありますので、夫婦の趣味もここで楽しむことができそうです。
サンルーム、テラス、天窓のある3階建てプラン
1階はLDKと和室をプラン。水回りスペースもあり、家族が集う快適なフロアとなっています。キッチン横には大型のパントリーもあるので、食材や日用品などはここに収納することができるでしょう。そして2階には寝室と洋室の2部屋、そしてリビングがありますので、2世帯での暮らしが想定されています。このリビングの横には手洗いコーナーやシャワールームなどがありますので、階下に行くことなく1日をすごすことができるでしょう。また、室内物干しのサンルームと続くテラスは日当たりも良く、快適な場所となりそうです。3階には洋室2部屋があり、天窓からの陽射しは2階部分も照らしてくれるでしょう。土地にゆとりがある場合はこんな3階建てプランも検討できますね。
3階建て住宅の外観デザインはどんな感じ?
答えはシンプル・イズ・ベスト
3階建ての場合は各フロアの床面積が同じ、総3階建てのプランがベストでしょう。こうしたシンプルな外観デザインはコストメリットもあります。さらに欲しい個室などを考えると、無駄なくそして開放感もあるデザインとし、屋根はフラット屋根に。こうすることで予算も上手に活用できるはずです。また高級感がちょっと欲しい場合は外壁をツートンにしたり、タイル貼りにするなど、ここで素材にこだわってみましょう。
庭が無ければフラワーボックス&バルコニーでお花やグリーンを楽しむ
工夫とアイデアでお花やグリーンを育てる
狭小地での住空間はこのようにタテに延びる3階建て住宅にすると、ビルトインガレージや欲しい個室も実現できますが、広い庭をつくるのはムリかもしれません。こんなときはまず、窓にはフラワーボックスを付けて、そこでお花を飾って楽しんでみましょう。外観のステキなアクセントにもなりますので、ちょっと考えてほしいプランです。また、2階や3階にバルコニーを設けて、プランター&鉢を置いてお花やグリーンを楽しんでも良いでしょう。玄関前のエントランスに鉢を置いたり、敷地ギリギリの場所にラティスを使ってお花のバスケットを置いたり、下げたりしても良いですね。このように庭は無くても、工夫次第で季節の植物を楽しむことはできますので頑張ってみましょう。
このように狭小地でも開放感たっぷりの住まいは実現できますし、お庭が無ければ窓やバルコニーを活用することで、四季折々の美しい植物も身近で楽しむことができます。また、この狭小地でのポイントは「空間をタテに伸ばす」こと。このように考えていくと土地が狭くても多少変形していても、きっと満足のいく住まいは完成するでしょう。狭いけど都心に近い土地を見つけたときは、信頼できるハウスメーカーや工務店に相談をして、満足のいくマイホームが実現できるのかどうか、相談をしてみましょう。
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