注文住宅のいろいろ
2021.09.14
駐車スペース、思わぬ落とし穴が!
土地も決まって、いざ住まいのプランニングがスタート。夢がいよいよカタチになり始めます。そこで間取りについての打ち合わせを重ねて、間取りが決定!ここからは内装やコーディネートへと進んでいくでしょう。そして家が完成した頃、外構もいよいよ始まります。特に考えなければいけないのは駐車スペースと庭、アプローチなどですね。そこで駐車スペースにカーポートなどをプランして、横にはかわいいガーデン。と実現してみて、初めて失敗に気付く方もいるのではないでしょうか。車は案外大きいモノです。ただそのまま駐車するのではなく、ドアを開閉する空間や荷物を出したり歩き回るスペースも必要になります。狭小地の場合は特に難しくなりがちな駐車スペース。今回はこの車を主役にして考えてみましょう。
ビルトインガレージの場合
駐車スペースの考え方
まず車は思っている以上に大きいということを頭に入れておきましょう。例えば土地の関係でビルトインガレージにしたとき、車のサイズギリギリにしていると、運転手はどうやって車に乗るのでしょうか。車のサイズに合わせただけでは、ガレージとしては機能しませんよね。ドアの開閉がきちんとできて人が出て歩けること、そしてトランクの荷物を持ち出すにはそれなりの余裕が必要です。でも土地にはゆとりが無い!ではこんなときはどうしたら良いのでしょうか。
片方を柱にして壁に空きをつくる
ガレージの場合は、運転手が座る方を柱立てにし、壁を切り開いてドアの開閉ができるようにしましょう。そうすることで、うしろのトランクまでの道もつくることができます。
2台駐車する場合
右ハンドル2台の場合
右ハンドルの車が2台の場合、運転側のドアがゆとりを持って開閉できないといけません。つまり2台分のゆとりが必要になります。また子どもたちなどを乗せた場合後部座席のドアも開閉することになりますので、ドアが2つ開閉できてしかもゆとりがある。こう考えてプランしてください。
右ハンドル1台と左ハンドル1台の場合
2台駐車させた中心でドアを開閉することになり、ここにゆとりが無いとドアを一度に開閉することができなくなります。このケースでもドアの開閉、歩く方向を考えてゆとりのあるガレージにしましょう。
玄関前にカーポートをプランするとき
カーポートでも考え方は同じ
ガレージではなく、家の玄関前にカーポートを付けるケースもあります。ガレージほどたくましくはありませんが、雨や雪を避けられ、車の駐車スペースとしては便利な設備です。通常はこのカーポートをアプローチに設置して、車から降りたらすぐ玄関へ。こうした設置方法が多いのではないしょうか。壁が無い分ドアの開閉は自由にできそうですが、このカーポートも設置場所などでは車への出入りが不便な場合もあります。
間口、アプローチが狭い場合
道路からの間口やアプローチが狭い場合は、自然とカーポートのサイズも決まってきます。ここに無理矢理2台駐車させると、同じような問題が置きますので、このような条件のときは車を1台にして、スマートに駐車できるようにしましょう。またどうしても2台必要なときは、駐車スペースも含めた土地探しをするようにしてください。
家の横にカーポートを設置する場合
土地に余裕があり、カーポートを家の横に設置するときは、自宅とカーポートの距離も考えておきましょう。あまり近くに設置するとやはりドアの開閉が不便なケースも出てきます。
車の駐車を考えるときはこのように車自体のサイズにプラスしてドアの開閉、歩くところといった自由になるスペースをプランしてください。
敷地内にそのまま駐車させるとき
青空駐車でもOK?
ガレージや車庫、カーポートがない場合は割と自由に駐車させることができます。ドアの開閉やスペースの問題も無いと思います。ですが、雨や雪の場合、悪くいえば野晒し状態となります。これでは車の傷みも早く、大事なマイカーも長く持たないかもしれません。できれば予算があればカーポートを検討してみましょう。
考えたくないけれどイタズラも心配
そのまま駐車させているときは、あまり考えたくはありませんが、車へのイタズラも心配です。誰かを疑うわけではありませんが、防犯という意味でも車のおさまり場所を検討してください。
道路側にドアを開閉しないこと
ドアの開閉をする場所については決して道路側にならないようにしましょう。ドアが道路側にはみ出すような駐車スペースにすると、歩いている人などにぶつかる可能性もあります。車がキレイにおさまることだけに気を配り、このようにドアの開閉についても考えておかないと思わぬ事故も起きやすいので、注意しましょう。これは土地が広くても無造作に駐車するケースが多く見られますので、今一度考えておきましょう。
道路からどう出入りするか
そして道路との関係も大切なポイントに
道路からどう自宅の敷地内に入り、一番駐車しやすいところはどこか。これもシミュレーションをしながら考えておきましょう。横入れが良いのか縦入れが良いのか、敷地条件と自宅の位置を踏まえてプランしてください。ここもポイントになります。
積雪の多いエリアでは雪の問題も
雪をどう処理するかも考えておきましょう
インナーガレージの場合は車路を、そしてカーポートの場合はカーポートの上にたまった雪、そして雪が吹き込んだ車の周り、車路の除雪が必要になります。ここで、雪山を作ってしまうと、道路に出るときに左右が見えないことになります。自分の家だけではなく、例えばお隣の家がそんな状態では、トラブルにもなりかねません。雪の多いエリアでは、除雪場所も最初から考えて駐車スペースのプランを立てましょう。
除雪場所は道路付けで変わります
道路が南側の場合は庭も南側になると思いますので、そこを除雪場所にしましょう。道路が北側の場合は家の前にそんなにゆとりはないかもしれません。こんなときは自宅の裏側(南側)に雪を持っていくと良いでしょう。とにかく、玄関前、駐車スペース、車路の雪は常に除雪しやすいようにプランしましょう。
駐車スペースのまとめ
- 車は案外大きい
- ドアの開閉や人が歩くこと、トランクの荷物出しも考えて駐車スペースを考える
- 道路側にドアを開閉しない
- 2台の場合は右ハンドルか左ハンドルかも考える
- インナーガレージにゆとりが無いときは柱を付けて壁を開ける
- カーポートの場合は自宅との距離をチェックする
- 積雪の多いエリアは除雪と車の関係も考える
- 除雪場所は事前に考えておくこと
以上がまとめになります。後で考えがちな駐車スペースですが、例えばモデルハウスを気に入っても大型ワゴンなどの場合はインナーガレージに入らない!ということもあるかもしれません。注文住宅の場合も、自分たちのマイカーの大きさや台数を踏まえてマイホームを検討していきましょう。
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