注文住宅のいろいろ
2021.08.16
インテリアの配置で後悔しないために、窓の大きさや位置を考えましょう
注文住宅で家を建てる場合、プランニング時に各スペースの窓の大きさや種類、そしてその位置なども事前に検討しておきましょう。何故なら、その窓によって好きなインテリアがセットできない、窓が邪魔。というケースもありがちです。
「大きな窓がたくさんあるから明るくて快適!」。確かに明るくはなりますが、インテリアやモノを置く場所は?特に注文住宅では後悔しやすい部分かもしれませんので、ライフスタイルや手持ちのインテリア、テレビの大きさやテレビボードを造作する場所などを考えながら時間をかけてプランをしていきましょう。ここで、窓とインテリアの配置について考えてみますので、参考にしていただけると嬉しいです。
室内は風通しも考えて、最低でも3か所
室内はまず開放的なプランにしましょう
1階はできるだけ開放的な間取りにして、そこから窓の位置や大きさも考えましょう。一般的に窓を設けるのは最低でも3方向が理想と言われています。
例えば吹き抜けのある住まいの場合
① 東面、または西面
② 南面、または北面
③ 吹き抜けの上部
この場合、1階フロアを開放的にすること、そして建物の道路付けも関係してきますが、この3か所に窓を設けると風通しや陽当たりが良くなります。人通りの多い道路正面に玄関と窓を設置する場合は、ルーバーなどをまず設けて、目隠しをしてから人目に余り付かないタテに細長いスリット窓などを設けると陽当たりも期待できます。
吹き抜けが無い住まいの場合
吹き抜けが無い住まいの場合は、リビングなどの上部にも高所用の横に細長い横すべりだし窓などを設置しておくと、風通しも良くなり陽射しも取り込むことができます。吹き抜けが無い住まいの場合でもやはり最低でも3か所に風の通り道となる窓を設けましょう。
窓の配置場所はどこがいい?
リビングの場合
南面のベランダに向けて大きな引き違い窓、または掃き出し窓などを設置して、外との一体感も味わえるような窓を設けると快適です。そしてこの場合、リビング壁面の中央ではなく、コーナーに寄せて設置しておきましょう。そうすることで、他のインテリアも南面にセットすることができます。またテレビを置く予定の周辺に大きな窓は必要ないでしょう。特に大型のテレビを設置する予定がある場合は、きっちりとそのサイズを測り、テレビの左右には上げ下げ窓や片開き窓などを検討しましょう。上に窓を付けたいときは、先にあげた、高所用の横に細長い横すべりだし窓などがあると陽当たり、風通しの良さの他に壁面のアクセントにもなります。
置きたいインテリアが多い場合は、南面以外の窓の大きさを考えて、インテリアを置けるように壁面スペースを多くし、それに合わせて窓の大きさやタイプを相談してください。
リビング窓のポイント
- 外との一体感が味わえるベランダの大きな窓
- インテリアが置きやすい窓の位置
- 大型のテレビも置ける壁面と窓の工夫
- 置きたいインテリアが多い場合は、壁面スペースと窓のバランスを考える
ダイニングの場合
ダイニングの横にも、もちろん窓は欲しいですよね。でもここは大きな引き違い窓や掃き出し窓は必要ありません。可愛らしいアイテムや雑貨、グリーンなどがディスプレイできる背の低いチェストなどが置けるように、腰の位置ぐらいまでの腰高窓や上げ下げ窓を2つぐらいにしましょう。これだけで十分な陽当たりと風を感じることができますので、無理に大きな窓は必要無いでしょう。
ダイニング窓のポイント
- あまり大きな窓は必要無い
- 陽当たりと風通しが良ければOK
- ダイニング近くではグリーンやお花を楽しもう
キッチンの場合
キッチンではゴミ処理などもありますので、一時的にそのゴミを外に出せる掃き出し窓などがあると便利です。掃き出し窓が無理な敷地の場合は小さな引き違い窓や突き出し窓などがあると、調理中の匂いや熱気なども外へと流れ、快適なキッチンとなるでしょう。陽射しや心地よい風を感じながらキッチンでの作業もできるので、キッチンにも窓は必須です。窓のプランは後から「付けておけばよかった」と後悔する部分でもありますので、予算と照らし合わせながら、キッチンにも窓を付けておきましょう。
キッチン窓のポイント
- ゴミを一時的に外に置ける掃き出し窓などがあると便利
- 小さな窓でもあると陽当たり、風通しの良いキッチンに
ユーティリティの場合
ユーティリティはキッチンと隣合わせにプランし、動きやすい家事動線を考える場所ですが、ここにもやはり窓を付けておきましょう。北面に向いていても窓があれば、風通しが良くなり、洗濯物を干しているときも乾きやすくなります。そしてここもそんなに大きな窓は必要ないと思います。小さ目の引き違い窓などがあると、閉塞感も無く家事がよりしやすくなるでしょう。ここで注意したいのは大型の洗濯機などを置くとき、窓が邪魔にならないことです。また洗面化粧台やリネン庫のプランをしても、きっちりと窓を設置できるように事前に考えておきましょう。
ユーティリティ窓のポイント
- 洗濯物を干す場合、風通しを考えても窓は必須
- 大型洗濯機の邪魔にならないようにする
- 洗面化粧台やリネン庫の場所を考えてから窓もプランする
バスルームの場合
バスルームにも窓があれば、ロケーションを味わいながらリラックスタイムを過ごせます。敷地の条件などで可能な場合はバスルームにも窓を設けておきましょう。この場合、浴槽から外が見えるような、横に細長い横すべり出し窓などがあると、外の空気を感じながらくつろげるでしょう。また風通しも良くなるため、カビなどの湿気防止にもなるので、できればバスルームにも窓がほしいですね。でも住宅密集地などでは無理かもしれません。そんなときはバスルームの換気扇を使い、バスルームの空気状態を良好にしておきましょう。
バスルーム窓のポイント
- 敷地条件などゆとりがあれば、バスルームにも窓は付けたい
- 外の空気を感じながらくつろげる
- 無理な場合は換気状態が良好なバスルームにしておく
2階各個室はどんな窓がいい?
壁面の中央に窓を配置するのは止めましょう
子ども部屋や寝室、またフリーフルームなどにも窓はもちろん設置することになりますが、ここでも壁面の中央にするのは止めましょう。片面にはベッドを置いて、デスクや家具もいろいろと増えていきます。そこで窓が中央になると、結構邪魔になると思いませんか?個室に窓を設置するときもできるだけコーナーにすることで、他のインテリアをセットしやすくなります。
バルコニーにつながる2面採光の個室
バルコニーがある個室では、バルコニー面に大きな引き違い窓か掃き出し窓、そしてもう片方は腰高窓などにすると、インテリアやグリーンなどが起きやすくなります。
2階個室窓のポイント
- 部屋のコーナーに窓を設置する
- バルコニー付きの場合は大きな窓が快適
- 2面採光の片方は腰高窓で
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